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敷居

23 時間前
読了時間: 2分

クラシック音楽って、皆さん敷居が高いって言いますよね。


奏者たちは日々懸命に

その敷居を下げようと工夫を凝らして企画していたり。



…でもさ、下げりゃ良いってもんでもない気がしていて。


そもそもが難しい音楽なのだから

とっつきにくいのは当たり前で。

当時は流行真っ只中のものが多くても

100年も経てばそれは立派な文化遺産であって。

理解するにはある程度の修練や知識が必要なのは当然なのですよね。


分からなくてもいい、

なんかよく分かんないけど

「感動するな」「好きだな」

そんなんでいいと思います。

もっと深掘りしたい人たちは

知識をつけたり、実際に弾いてみたりすれば良いわけで。


エンタメに溢れている現代人にとって

クラシックは恐ろしく静かなものでして。

静寂に興味が持てない人が興味を持つには

やはりなかなか困難なものなのですよね。

眠たくなるだけで。


ファン層が高齢なのもこのためが大きい気がします。

ある70代知人が素敵なことを言っていました。


「年相応の興味というものがあって。

 歳を重ねると良いと思うものも変化していき、

 ようやくこの歳になって僕は

 文化というものに興味が出て来たよ。」



奏者たちの分かりやすく伝えようとする努力は必須ですが、

作曲家たちが意図したものを理解せぬまま切り刻んで伝えてみたり、

エンタメに寄りすぎてしまったり。


エンタメのつもりでエンタメにするのはもちろんいんですけど、

それはエンタメ要素がウケたのであって

“クラシックに興味を持ってもらう”のとは少し違う気がします。

そもそも現代人のエンタメとはかけ離れた代物です。


「入りやすくする」のはとても大切でしょうから

エンタメで始めてもいいんですが、

その後のプランは必要だと思います。


“ちよっっと背伸びの内容”が

どこかに織り交ぜられていて欲しいなと

子供たちを育てていて強く感じるのです。




最近、クラシック音楽は“能”の世界にとてもよく似ているなと思っていて。

“静寂の芸術”

500人来場して、一人が熱烈なファンになってくれれば良い方。


「秘すれば花」

とは何と美しい日本文化だろうと思うわけです。

そんな文化を持つ私たちなら

歳を重ねた先に

言葉に出来ないほどの感動を体験する方たちが

そんな一曲を見つけられる方が

たくさん存在すると信じているのです。



有名になりたいわけでも

お金を稼ぎたいわけでも

誰かに認められたいわけでもなく

そんな感動を誰かと共有したくて

演奏するのですよね。


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